日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。
【2022年 9月】
2022.09.13(火) 「女流作家 その2」
上村松園のことをもう少し、女性で仕事を持つことが今や当たり前ですが、結婚もしないで、子供があるなんて許されない時代を強く華麗に絵描きを通されたことは、驚くばかりです。
肖像画を描く作家のタイプは、自分の顔を思わせるようなタイプと、身近な恋人や奥さんを描くタイプ、憧れの女神のようなタイプなどありますが、松園さんは顔は、限りなく理想的に美しい、題材は日常の仕草、女性の心情をいろいろに描いています。それらのことは、じぶんが出来なかったことや心に秘めたことを絵にしたように思います。
絵描きにとって絵は子供のようなもので、絵が1人歩きをするのを見守るような気持ちです。丁寧に日常を過ごす喜びを描くなんて素敵ですよね。今夜は、盛んに鳴く虫の声が美しい月を観る心に沿うことでしゃう。暑かった夏も終わり、いよいよ華麗な秋が始まるのを体感しましょう。