日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。
【2021年12月】
2021.12.31(金) 「雪」
夜降る雪は、静かにしずかに積もる。心の中にまで入り込み、何気ない主人との会話を思い出させます。庭の椿にシィサーの頭に、赤い実を沢山つけた南天にも二人で過ごした時の上に、城山三郎は、妻を失くしたことを、ああ そうか君はもういないのかと書いていましたが、こんな雪の夜お話している自分がいます。
次の朝は、お隣の男の子たちが雪だるまを作るためにバケツを持って元気に来てパッと明るくなります。雪は、いろんなことを運んで来ます。今日も風花が舞っています。夜に積もるのでしょうか?沢山の人に助けていただいたことに深く感謝です。
来年も良い年になりますように、今の幸せを大事にしていきたいと思います。ありがとうございました。
2021.12.14(火) 「知足」
喪中のお便りが年々多くなるようですが、若者がどう生きれば良いのかを悩むのを見てもまだまだ先は長い。ゆっくりいろんな体験をして考えればいいなんて言いがちですが、さて老年になって、もしこんな悩みをぶつけられたら、どう答えればいいのでしょう。
こんな時、知足と言う言葉が浮かんできました。森鴎外の高瀬舟と言う短編のテーマですが、食べることすら満足に出来ないで悪いことをしてしまう。罪を償う為に送られて行く途中の会話で、小さな幸せ、生きていく最低のこと、食べれるに満足を見る。今の日本では、実感しにくいことかもしれないですが、世界ではと思います。
生活に困らないとは、衣食住と言われますがそれだけではないのだと主張されるでしょう。では、生き甲斐はどう見つけるのでしょうか?私は、あまり迷わずに、好きなことが一生の生き方になったのでその中での迷いや苦しみを決められなかった、あるいは、見つけることが出来なかったと言われる方の悩みを理解出来ないかもしれません。
ただ小さな幸福は、周りに結構あって、好奇心を持って外に目を向けると発見出来るかも。ただ、人と比べているどうかなんて思うのは、つまらないことですよね。寒くなりましたが、温かくしてお過ごしください。
【ご参考】
吾唯知足「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は、心はいつも乱れている」という釈迦が説かれた教え