日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。
【2021年 3月】
2021.03.19(金) 「個展について」
個展をするにはどうするかをお話したいと思います。
先ずどんな所でするか、広さ、展示形体、特長、そして季節、何よりも、なにを伝えたいかを考えます。
私はいつも、先ず場所を決めます。広さも大事です。広いところには、屏風を中心にします。観てくださる季節も、その時の季節より少し先を中心にモチーフを考えてどんな空間が表現したいのかを決めます。
日本人の季節に対する美的意識は高いと思います。冬に花咲く春を想い、夏には、草活きれの涼やかな朝を、秋には、寒くなる前の虫の声が聞こえる野の花や、野分けに乱されても、枯れていく前の絢爛とした彩り、冬もまた芽吹きを待つ枝にふただびの命を、こんなことを頭の中で想像してさてどんな絵が今私は描きたいのかを自分に問います。一番楽しい時です。
作業にかかるのは、まだ随分先です。次回に続けたいと思います。