日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。
【2019年1月】
2019.01.16(水) 「雑感」
カルチャー教室と学校の違いを考えると私は、高校生の時から日本画の専門の教育を受けて芸大からプロになりました。
その過程で習ったことは、胡粉の練りかただけで後は課題を出されまわりの見よう見まねでこんな時はこうするのかと思いながら、日本画自体をあまり知らないのに入ったので、失敗の連続でした。膠の作り方でも描く絵によって、又は季節によって、膠の種類によって違いがあると言われどうすればいいのかは、自分の試行錯誤によりました。でも先輩や友人のお陰でなんとかなったようです。
では、カルチャーでは、まず膠の作り方なら膠を指定し、分量も200ccならこのくらいと教えます。絵の具の重ね方も練りかたも当然のように筆使いまで教えます。どちらがいいのかではなくプロをめざすか、絵を描くことを楽しむかで変わってくるものと思います。学生の頃は、先生のアドバイスも素直に聞かなかった思い出があります。でも自分で考えることに寛容でもあり作るということは、今までにない世界に行くことなのでなんて思ってくださっていたように、思います。
今は、習うことが容易くなっているようですが、先生の出会いによって内容がかなりの違いになることもあります。いずれにしても反芻して考えることが大切だと思います。知らないことはどんどん聞いていく。でも自分にとって良いかを考える。私のおすすめの思考です。
2019.01.02(水) 「笑門来福」
あけましておめでとうございます。
2日目になると普段の生活のリズムになりました。年末に追っかけられているようなせわしない心から解放されたようになっています。
とは言え初詣は、お天気に恵まれて沢山のヒトの中ついつい一杯のお願いを神様にしてしまいました。このところ何の前触れもなく不安感が、襲って来ます。
その中で鯨についてのことを考えました。捕鯨を認めない国々に反論する根拠が、テレビに出てくる人にちゃんと認識されていないことです。日本人は、鯨を食べるだけではなくむしろ油や革、ひげ、筋、骨まで無駄にするものなど全くないように使い尽くしました。そこに日本の伝統文化が支えられていました。
日本画の膠も鯨の骨から作られていました。細かいことは、私にも言えないくらい多くの日本古来の独自文化を作られていましたが、もっとそのことをアピールして欲しいのに、反論する方が、知らないように感じることに、苛立ちます。テレビが放送していることの偏りも気になります。こんなことを考えると止まらなくなりました。
とりあえず本年もよろしくお願いいたします。