日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。
【2017年12月】
2017年12月02日(土) 「師走に思う」
12月になると喪中のお葉書がきます。何だか年々増えているように思います。そこで死とはどういうことか考えました。
若い頃とっても個性的な知人がいました。彼は当時60歳くらいでした。アメリカ系中国人で、独身ホテル住まい、大学で教える傍らエッセイを書いていました。陽気でお酒も美味しいものも大好き、クラシックを聴きながら静かな時間も、皆んなで大騒ぎも大好きということで人生をエンジョイしているように見えました。
ある時彼が、自分には家族も親戚もいない。だから、自分の関わった人のこころの中に生きて行きたいと。私もまだ独身で、一人っ子で、母もいない時だったので、華麗に人生を楽しんでいるように見えるている彼のどんな経験がそう言わせているのかと思ったにもかかわらず、聞けずじまいでした。もう40年も前のことです。
で、こういうことなのかと今、思っています。彼がその後どうなったか知りませんが、ひとつの思い出として映画のひとこまのように彼を思い出します。忘れ去られることが、本当の死なのかと思います。自分は、絵を残すことで生き続けていければ幸いだと思います。
喪中のお葉書は、それぞれの方を思い出す機会になるものですね。新しい年を迎えられることに感謝です。 師走になると色んなことをあらためて考えます。まずは、今年の埃をとるためにお掃除ですね。