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※基本は第1、第3火曜日です。

 

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良子の部屋

日頃、創作活動の合い間に考えていることを“つぶやいて”いきますので、お気軽に閲覧いただければ幸いです。

【2017年10月】

2017年10月22日() 「色のお話 Part.2」

  秋の色は、一年の中で一番多彩な感じです。寒い朝、昨日までと違って急に葉が色づいて景色が違ってみえたり。季節に合う色どりの服装を考えたり。昔は、同系色を合わせていたことが多いのが、差し色とかで華やかさを考えたりします。たとえば、黒の上下にマフラーを鮮やかなブルーのをしたり。黄色や赤に緑や寒色系をプラスしたり。

 

 でもよく考えてみると、日本人の色彩感覚は、決して地味だけではありませんでした。江戸文化の中に着物の裏に凝ることがありました。袖からほんの少し赤や萌黄色を覗かせたり。裾のめくれるのを意識して全く違う色や柄を使ったり、源氏時代の衣装の重ねには、名前がついていました。

 

 秋こそ明るい色彩を効かし色に使ってみては。外出して景色に合う色どりの服装を考えるのも楽しいかも。  不順なお天気が続いています。こころだけでもさわやかにしたいものです。

2017年10月10日(火) 「色のお話」

  日本画では、絵の具を重ねて塗るので、重ね方で見える色の印象が、ずいぶん変わります。たとえば、黒の表現の時に暖かい黒にしたいなら赤を塗った上に黒を、また冷たい感じなら青を、白でも冷たい感じなら青を、暖かいなら暖色の黄色やオレンジ色等です。

 

 微妙な色彩の表現、特に明るいパステルタッチ等は、下に赤、青、黄、緑等かなり強い色を塗っておきます。また粒子の大きさにも細かいのと、粗いのでは、重ねた時に、発色が変わります。こんなことを書いていると女性のお化粧を連想します。薄化粧に感じるほうが微妙に重ねながら自然な感じにしているようです。

 

 画家になるには、運、根、鈍とよく言われましたが、上手にさらっと描ける人の絵は、何だか軽く感じるなんて言われがちです。色を重ねながら心も深めて完成するのかも。時間を掛ければいいわけではありませんが、イメージを形にするまでに自分の中で何度も繰り返し形の整理や塗り重ねを考え無駄を省きようやく制作にかかります。色を重ねることが、人生を重ねるように思います。